ペットロス症候群(アニマルロス)の症状と乗り越え方 立ち直れないと嘆く前に診断チェック
いつも一緒に眠ったり散歩にいったり、悲しい時にはそばにいて顔を舐めて慰めてくれたペットが亡くなってしまうと、、、
飼い主は気持ちが落ち込んで倦怠感や不眠、
いつでも涙が出て止まらない
食欲不振になってやせ細ってしまう
などといったことが起ることがあります。
https://youtu.be/Kr4tXs8IuBI?t=2
それをペットロス、アメリカなど英語圏内ではアニマルロスと言います。
あまりにも酷い症状が出た場合には心療内科などの手助けを得ることも大切です。
まず、人間の感情である悲しみには5段階があることを知っておきましょう。
最初の段階は「否認」と呼ばれる状態です。
飼っていた動物が亡くなってしまった事実を受け入れられない状態がこれです。
あの子はぜったい死んでなんかいない、と事実の受け入れを拒否することであり、大なり小なりこれは起ります。
次は「怒り」と呼ばれる段階へ進みます。
自分や周囲の人間など、飼っていた動物に関わっていた人間を責め、ああしていればよかった、こうすべきだった、という感情が怒りに変わるのです。
中には見取った獣医に向けられることもあり、この感情の処理がうまくいかないとロスがこじれてしまうこともあります。
そして「取引」の段階にうつりますと、ペットを失った悲しみの重さを何かに仮託しはじめます。
取引は「交渉」とも呼ばれ、あの子が死んだことをなかったことに出来るのであれば何でもします。
と願うあまりに超常的な存在である神様にすがったり、自分の命をあげるからあの子を生き返らせてといった不可能なことを願って、取引しようとする行動を言います。
その対象は神様や獣医、そして自分にも向けられます。
その次が「抑うつ」で、寂しさで死にたいというようにネガティブなことばかりを考えてしまうようになり、ここが一番気をつけなければならない状態です。
抑うつ状態は周囲の心ない言葉などで長引くことも多く、こじらせてしまうと落ち込みが悪化した「ペットロス症候群」にうつってしまうこともあります。
何とか抑うつ状態を終えたら、最後の「受容」に到達します。受容とは時が経つにつれて悲しみが薄れていき、徐々に買っていた動物の死という事実を受け入れるのです。
それぞれの症状は人によって異なりますし、かかる時間も違いますが、一般的にはこれらの5つの段階を経てやっと亡くなったことを受け入れます。
受け入れることで感情も癒され、ペットロスから回復することが出来、徐々にポジティブな考えが出来るようになっていくのです。
抑うつ状態が悪化してなってしまうペットロス症候群とは、大切に飼っていた動物と死別したり行方不明になって生き別れる経験をした飼い主が、動物の喪失によって強いストレスを受けて精神的及び肉体的に何らかの疾患や症状を引き起こすことを指します。
主な症状としてはうつ病や不眠、情緒不安的、死んだはずの動物の姿を見たり泣き声を聞いたりする幻覚・幻聴症状などと、それに伴っておきる消化器疾患です。
大切にしていた何かを失ってしまうと誰でも落ち込むものですが、それが酷くなると様々な影響を及ぼしますので、立ち直れないと嘆く前にまずは診断チェックをしてみましょう。
1、失ってから1ヶ月以上経っても食欲不振や過食、不眠、早朝に目覚めてそれからは眠れなくなるという症状が2週間以上続いているか。
2、喪失感による孤独感が酷く、「寂しくて死にたい」と思うようになっているか。
3、2週間以上外部と接触せず、引きこもりになっていないか。4、生きていくことが辛いと感じているか。
5、死別の場面など、いなくなった瞬間の辛い記憶が突然フラッシュバックしていないか。
これらを自分で考えてみて、当てはまるようなら症状が軽症なうちに精神科や心療内科を受診することがおすすめです。
喪失感による悲しみを自分だけで抱え込まないことが一番大切で、信頼出来る人に話を聞いてもらうだけでも回復に役に立ちます。
日本ではまだ飼っていた動物が亡くなって喪失感に悩まされることを「そんなことで」という扱いをする人も多いです。
「たかが犬が死んだくらでいつまで落ち込んでいるんだ」などと平気で言う人もいます。
そんな人には出来るだけ関わらずに過ごし、精神的負担を減らすように努力しましょう。
人間は達成感よりも後悔の念のほうが心に刻まれやすい生き物です。
犬や猫、特に室内で飼われている動物は餌や棲みかなどの掃除といった日常生活は飼い主の世話によって賄われます。
その依存度の高さゆえに、いなくなってしまった時には責任を果たせなかったという後悔の念にさいなまれる飼い主が多くいます。
しかし自分を強く責め過ぎることはあなたの為にはならず、状態を悪化させるだけだと気付かなくてはなりません。
悲しみは悲しみとして受け入れ、拒否せずにじっと時間が経つのを待ちましょう。
乗り越えることだけを考え、いずれは立ち直ることが亡くなってしまった動物達に対する最後の責任なのだと理解して、前向きになることが大切です。